こんな方に向けて書いています
- WA1911のマガジンがガス漏れして困っている方
- WA1911のガス漏れを予防したい方
ガスガンを使用するうえで切っても切れないトラブルと言えば”ガス漏れ”です。
もちろん、ウエスタンアームズのガバメントシリーズのマガジンは旧式と比較すると改善されていますが、古くなるほどにガス漏れする可能性は高くなります。
特に現在のSCW3やSCW2に対応するマガジンは古いと15年以上前に生産されたものも存在しますので、中古で入手したマガジンは入手時点でガス漏れしていなくても、将来的にガス漏れを起こす可能性も高いです。
ガスガンのマガジンは地味に高いですし、WA1911シリーズに対応する純正マガジンは5千円以上するので簡単に捨てられるものではありません。
そこで気になるのがガス漏れしたマガジンの修理方法です。
実はウエスタンアームズのガバメントシリーズのマガジンは道具さえ用意すれば簡単に修理することが可能なのです。
僕は今回紹介する方法で5本ガス漏れしたマガジンを5回修理できました。
ということで、今回はウエスタンアームズのガバメントのマガジンがガス漏れをした時の修理方法を紹介します!
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ガス漏れするのを予防する方法
と、その前にガス漏れを予防する方法を解説していきます。
今回紹介する方法でガス漏れを修理できても、ガス漏れの予防を怠って放置するとまた再発する可能性が高いです。
とはいっても、予防方法は非常に簡単です。それが、「定期的に撃つ」ことに加えて、「保存する際にはガスを少量入れておく」ことです。
ガスが漏れる原因には諸説ありますが、「パッキンの油膜が薄くなっている」という要因があり、「ガスが無いことにより長期間パッキンに適正な圧力がかからない」ことがきっかけとなることでガス漏れが発生することが有ると考えられています。
実際に当サイトが保有しているWA1911のマガジンも、パッキンが古くなっている(=油膜も薄くなっている)マガジンを、長期間ガスを抜いて放置したことによって盛大なガス漏れを起こしたことが多いです。
また、定期的に撃つことをおすすめする理由として、中には「シュー」と音はせずに普通に使えるが、本当に少しずつ抜けていくマガジンもあるからです。そんなマガジンはガスを入れて長期保存しても知らない間に抜けており、久しぶりにガスを入れた際には"プシュー"と盛大なガス漏れが発生するパターンもあります。
そのため、当サイトとしては「保管する際にはガスを入れておき、定期的にそのマガジンを使って撃つ」という予防方法をオススメしています。
マガジンを保管する際には少量ガスを入れておく
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ウエスタンアームズのガバメントのマガジンが
ガス漏れをした時の修理方法を解説!
この方法で修理を行う場合は自己責任でお願いします。当サイトは責任を負いません。不安な場合はWAに依頼するのが確実です。
それではいよいよ、WA1911シリーズのマガジンのガス漏れを修理する方法を解説します。
全体の流れとしては3つの工程があります。
1つ目はガスが漏れている部分を発見する。2つ目にガスが漏れている部分にシリコンスプレーを吹きかけて油膜を補充する。最後に組み立てて動作を確認する。
準備物
マガジンは工具が無いと分解できないので、工具を用意する必要があります。
WA1911のガス漏れ修理における、最大の障壁と言っても良いでしょう。
- ガス
- プラスドライバー
- 粘土が高めのグリス(シリコンスプレーでも可)
- ゴムハンマー
- 2mmのピンポンチ
- ペンチなどのひっぱれるもの
- WA1911対応バルブレンチ(必要無い場合の方が多い)
以上が最低限必要なものです。
そこまで高価な道具ではありませんが、微妙に家には無い物も多いのでホームセンターなどで道具を購入する必要があります。
使用するグリスは出来るだけ粘度が高めの物が好ましいですが、シリコンスプレーでも使えはします。
また、他にはガス漏れの原因がバルブやガスの注入口だった場合はWA1911対応のバルブレンチが別に必要です。
ガス漏れしている部分を特定
それでは、いよいよ作業に取り掛かります。これが今回ガス漏れしたマガジンです。
うっかりしてガスがなくなったまま放置したら、次にガスを入れた際にガス漏れしてました。
とはいえ、修理しようにもガス漏れを起こしている箇所を特定する必要があります。
ガス漏れを起こしている場所を特定する際の前準備として、場所を特定しやすいように邪魔になるマガジンバンパーを取り外します。
マガジンバンパーは2本のプラスねじで止まっているので、これを取り外します。
ただし、タクティカルモデルではない、いわゆるミリガバなどはバンパーはありません。
取り外したら、弾を押し上げるためのマガジンスプリングが飛び出してくるので、このような状態になっていると思います。
マガジンスプリングの先端に付いているフォロワーは取り外すと細かい部品が飛び出して色々面倒なので取り外さずに、マガジンフォロワーからマガジンスプリングだけを抜き取る方が良いでしょう。
ちなみに、フォロワーまで抜いてしまうと、こんな小さい部品が出てきます。
このばねが本当に飛んでいきやすく、無くしやすいので注意しましょう!
マガジンバンパーを取り外すとこのような構造になっています。
この状態になったらガスを入れて、漏れているガスの音が聞こえる場所と指をあててガスが漏れている感触がある部分を探します。
ガスを少しだけ入れて「シュー!」と言っている部分に耳を澄ましましょう。
僕の場合はマガジンの後ろ側からガスが漏れているようです。今までガス漏れが起きたウエスタンアームズのマガジンもこの部分から漏れているケースが多かったので、持病みたいなものですね。
ここからガスが漏れている場合はピンを2本抜いて分解する必要があります。
また、ガスの注入口やマガジンバルブからガスが漏れている場合は、WA1911専用のバルブレンチが必要です。
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分解
次にピンを抜いてガス漏れしているパッキンが現れるまで分解していきます。
今回は別にガス注入口は外す必要はありませんが、せっかくなので同時にパッキンに油を追加しておきます。
バルブレンチの切り欠きをガス注入口の切り欠きと合わせて回します。
この時に間違えて反対に回すと切り欠きがつぶれて締める際に困りますので、少しずつ力を入れる必要があります。
このように、ガス注入口が取れました。
次にピンを抜いていきます。
ピンは2本あり、固くしっかりはまっているのでピンポンチが無いと抜けません。ピンポンチがあってもメチャクチャ固いです(笑)
この部分のピンは2mmなので、2mmのピンポンチとゴムハンマーを購入する必要があります。
皆さんもわかっているとは思いますが、地面に置いてピンを取ろうと思っても取れませんので、高い場所に置いてピン部分だけを外に出します。
個人的にはマガジンがずれないように手首で押さえつけて、押さえつけている方の手でピンポンチを支える方法がおすすめです。
ピンポンチを垂直にしないとマガジンが傷むので、その部分だけ注意して抜きます。
これで片方もピンが抜けました。
もう片方のピンも同様に抜きます。
これで、ピンでとめられていた部分が外れるようになりました。
とは言え、ゴムのパッキンで密着しているので、ペンチなどの挟める道具で引っ張り上げる必要があります。
こんな感じで取れます。
このマガジンは中古で購入した本体に付属していたので、おそらく軽く10年はメンテナンスされていなかったのでしょう。
それではガス漏れの原因である四角いパッキンを取り外します。
先がとがっているピンセットを差し込んで延ばすと、取りやすくなります。
パッキンは圧力で少し変形していますがこのまま使います。
本当は交換するのが確実なのですが、グリスアップだけで直ることも多いです。
次にグリスアップしていきます。
シリコンスプレーでパッキンがはまっていた溝に吹き付けます。
パッキンにもシリコンスプレーを吹き付けて、全体的に油が行き渡るようにします。
そして、パッキンをもとのように取り付けてから、ダメ押しでもう一度シリコンスプレーを吹き付けます。
油膜の補充が完了したら、最後に組み立てていきます。
グリスアップしたパッキンが付いている部品を入れるのですが、向きがあります。
パッキンが付いている部品の底が厚いほうがマガジンの後側で、底が薄いほうがマガジンの前側です。
そして、装着する際に奥に入れすぎないようにする必要があり、マガジンに付いているピンの穴とパッキン側の穴を合わせるように微調整します。
両方の部品の穴が合致したらピンを入れていきます。
ピンを抜くときと違ってピンポンチを適当に当てて、その上からゴムハンマーでたたくだけで良いです。
ただし、少しでもピンが飛び出しているとマガジンが本体に入らないので、ピンポンチを使ってピンが外に飛び出さないように良い感じの力でたたきます。
力加減が難しくて、力を入れすぎると反対側から飛び出すし、弱いと変化が無いので何度かトライしましょう!
この一連の作業をもう一つのピンも行います。
あとは、ガスの注入口を取り付けて打てる状態にはなります。
ガスの注入口はバルブレンチを使用するのですが、強く締めすぎるとバルブの引っ掛かる部分がつぶれて次に組み立てられなくなるので、締める力をほどほどに抑えておきましょう。
取り付けが完了しました。
ここまで完成したら、最後にマガジンが本体に挿入できるのか、ガス漏れは直ったのか確認します。
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確認
最初に本体へマガジンを入れてみて、ピンが飛び出していないかを確認します。
無事に最後まで入れることが出来たら、ピンが収まっているということです。
もし、入らなかった場合は2本のピンのどちらかがマガジンに収まっていないので、ピンをマガジン内に収められるように頑張ってください。
ガスガン本体に無事入ったら、次はガス漏れが直っているかをテストします。
結論を言うと今回修理したマガジンはこれでガス漏れが直りました。
まだ少しガス漏れする場合はガスを入れて何回か射撃を繰り返したらガス漏れが直る場合もあります。
それでも直らない場合はパッキンを逆にしたり、パッキンを煮たりする方法もありますが、今のところはパッキンを逆にする段階までで全てのマガジンが直せています。
後はマガジンバンパーを取り付けてガス漏れの修理は完了です!
ちなみにですが、マガジンバンパーのねじは緩みやすいので、定期的に増し締めするか、ねじロックを付けることをおすすめします。
これで、マガジンのガス漏れした際の修理は終了です!
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ガス漏れは恐るるに足らず
今回はウエスタンアームズの1911シリーズで発生するガス漏れを修理する方法を解説してきました。
道具さえ購入すれば作業自体は簡単ですし、これで修理できる可能性も高いので有効性は高いと考えています。
ウエスタンアームズのガバメント用マガジンは高額なので、処分するくらいなら一度挑戦してみることをおすすめします。
ただし、そもそもガス漏れを起こさなければ修理する必要が無くなるので、修理した後にも保管する際にはガスを入れておき、2か月に1回ぐらいのスパンで使用することが大切です。
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