
こんな方に向けて書いています
- STI HOSTの中古を検討している方
正月の風物詩である福袋ですが、エアガン界隈では特に盛んで各メーカーやショップから様々な金額の福袋が発売されています。
ウエスタンアームズも毎年福袋が発売されますが、一般的は福袋とは違って新モデルを安く販売するというのが恒例になっています。2017年ぐらいまではちゃんとした福袋だったらしいですが、ここ最近は中身が最初から分かっているスタイルです。
そして、2022年福袋モデルとして発売されたのがSTI HOST SS 4.0 サイレンサーモデルです。

お年玉価格で少し安くなっており、実物G10グリップとスリムサイレンサーが付属しつつも42800円という価格で発売されていました。

それでは、今回はWA2022年福袋であるSTI HOST SS 4.0サイレンサーモデルをレビューしていきます。

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WA HOST SS 4.0をレビュー

まず、このSTI HOST SS 4.0は"4.0"と入っているように通常の5インチサイズの1911シリーズと比較して少し短くなっています。


ちなみにですが、コマンダーレングスのWA1911シリーズはインナーバレルが短くなるので初速に変化が落ちるのですが、STI HOSTではサイレンサーを取り付けるためにアウターバレルが延長されており、それに伴ってインナーバレルも通常の5インチサイズなので性能面でも変わらないのが良い点ですね。
フレーム&スライド
本体の左側面です。

STI HOSTは非常に全体的に非常にシンプルで、それはスライドの刻印の少なさにも表れています。

こちらが右側です。スライドにはSTIの刻印が唯一存在します。
このブランドロゴはテキサス州の形をかたどった物です。なんと言うか、、、一口にカッコイイと言えるものではないので賛否両論ありそうです。


スライドとフレームの表面はブラストショット仕上げであり、マット目の仕上げになっています。

スライドをコッキングセレーションは少し斜めになっており、角の部分が尖っておりシャープな印象を与えます。

この尖り具合は後から切削されているからであり、ブラストショットの塗膜も薄いからこそ表現できているのだと思います。

スライド下部からフレームにかけてのリーフカットの形状もシンプルかつ独特です。

基本的にリーフカット部分はなだらかに下がっていくものも多いですが、STI HOSTのリーフカットは急に下がって真下に下がっています。
形状自体はシンプルですが、他の1911シリーズではあまり見ない形状なので逆にオリジナル感が出ています。

シンプルな形状はスライドストップピンにも表れています。

STI HOSTのスライドストップピンではフレーム部分とツライチになっています。
他のガバメントシリーズは取り外しやすいように少し飛び出しているので、ツライチになることでスリムな印象になっています。

ただし、通常分解する際に指では取り外すことは難しいです。ペン先を収納したノック式のボールペンで押して取り外すことをおすすめします。
アウターチャンバー
アウターチャンバーはメタル製で黒染めされています。

アウターチャンバー上部には"9×19"と刻印がされています。
これは通常1911シリーズは45口径ですが、STI HOSTは9mm弾を使用する仕様です。
前にもレビューしたSVIのタクティカル5.4も9mm弾が使用されていたことから、やっぱりSTIは9mmを推しているようですね。
マズル
やはり、サイレンサー対応モデルなのでマズル周辺のディテールには魅力がたくさん詰まっています。
アウターバレルはサイレンサーを付けられるように延長されており、写真は付属しているサイレンサーを取り付けるネジ部を保護するマズルキャップが装着されている状態です。

このキャップの表面はスパイクのような加工がされており、触っていると皮膚に食いつくような感覚があるのがクセになります。

当然ですが、サイレンサーを取り付ける場合はマズルキャップを取り外す必要があり、その上からサイレンサーを取り付けます。


そして、私はリコイルスプリングガイドも地味にお気に入りの部分でもあります。
フレーム下部のダストカバーに隠れて見えにくい部分ですが、バレルの下には黒色のリコイルスプリングガイドがあります。

黒色のリコイルスプリングガイドってWAがモデルアップしている中では結構少なく、シルバーの輝いている物が多いです。
しかし、STI HOSTでは黒色の物が採用されており、それが全体的なシンプルなイメージに統一感を持たせられています。
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サイレンサー
2022年福袋の目玉の1つが新規作成されたサイレンサーです。

全体的に細めであり、取り付け部に近い根元の形状が凝っていますね。
そして、このサイレンサーは形だけではなく、内部にはちゃんとウレタンの吸音材が入っています。

吸音効果はサイレンサー無しの状態で撃つと「パンッ」という音がするのに対して、サイレンサーを付けた場合は高い音がカットされて若干音が小さくなり「バフッ」という音を発します。
実際に射撃音を軽減する効果はありますが、ガスガン自体の作動音は軽減できないので空撃ちでは意味がありません。
実際に取り付けた際には全長が長くなって迫力があり、コマンダーサイズなのにも関わらずゴツイ印象があります。

ちなみに、2025年現在はたまに"スリムサイレンサー"という名称で単品で売られています。
セーフティ
ガバメントシリーズのセーフティーはサムセーフティーとグリップセーフティ―があります。
サムセーフティーは左右についており、アンビタイプです。

フリップセーフティーはビーバーテイルが跳ね上がっている形状であり、両側が少しえぐれていることが挙げられます。

この形状によって後ろから見てもすらっとしたフォルムを感じられます。
ちなみに、サムセーフティーやグリップセーフティ―、スライドストップなどの金属パーツは黒染め仕様なので、素手で触ると酸化による退色が発生します。


なので、キレイに保存したい場合はビニール手袋を装着して扱うと良いと思います。
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トリガー
トリガーはSTIタイプが採用されており、樹脂製で大きく肉抜きされた形状をしているのが特徴です。

樹脂は安価に複雑な形状を作れるので、金属製のトリガーと比較してタクティカルな雰囲気を感じます。
トリガープルを計測してみると純正のWA1911の中ではかなりの軽量である460gでした。

平均的なWA1911シリーズでは700g程であり、他の機種と比較しても非常に軽く感じられるトリガープルです。

トリガートラベルは2.8mm程でありこれに関しては標準的です。

とはいえ、トリガー下部に見えているねじ穴はトリガーの引きしろを調整するための物で、1.5mmの六角レンチを差し込んで上方向に回すことでトリガートラベルを削減できます。

これだけでお手軽にトリガートラベルが2.0mmに削減されますので、是非とも試して頂けるとさらに楽しめると思います。

ちなみに、当サイトのフルカスタムではトリガートラベルが1mmになってさらに気持ち良くなりますよ!
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フロントサイト&リアサイト
全体的に刻印や形状がシンプルなだけに、フロントのファイバーサイトがワンポイントで映えます。

画像では少しオレンジっぽく映っていますが、実際に肉眼で見ると赤色です。
ファイバーサイトは周囲の光を取り込んで発光するという特徴があるので、太陽光の下だと特に良く見え、逆に暗い室内や夜間の場合は少し微妙になります。
リアサイトはヘイニータイプが搭載されています。

ヘイニーサイトはサイトの側面から見ると切り立っているような形状なのが特徴です。

この形状はベルトや服のポケットなど引っ掛けることで片手でコッキングできるようにしています。
リアサイトからフロントサイトを除いたときの写真です。

カメラの性質上フロントサイトがピンボケしていますが、それでもファイバーサイトが目立ちます。

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ライトレイル
フレーム下部にはライトを取り付けるレールが設けられております。

元々がコマンダーレングスと少し短いので、相対的にレール部分が長く見えます。
なお、今回は付属しておりませんが、フラッシュライトを取り付けることでさらにタクティカル感が増します。


実物G10グリップ
この福袋モデルの目玉の2つ目として、実物G10素材のエイリアングリップが装備されています。

G10グリップはガラス繊維をエポキシやレジンで固めたものを切削したものです。
肌触りの特徴としては、たたみに手を置いてザラザラとずらした時みたいな感覚です。

他のメーカーだと樹脂で作ったものの表面に層のように塗装をして、G10風にしているだけの物だったりするので、本物のG10グリップを体験できるというのは嬉しいですよね。

また、私個人的には左側のグリップはマガジンキャッチにアクセスしやすいように、一部を切削されているのですが切削痕が現われているのが好きです。

ちなみに、グリップ右側はくぼみが必要無いので加工されていません。

マグウェル
マガジン挿入口にはマガジンをスムーズに出し入れしやすいようにマグウェルが装着されています。

マガジン
マガジンは残段確認用の穴が再現されており、マガジンバンパーの底面は角ばっている物が採用されています。

装弾数は23発であり、実銃の装弾数と比較すると必要十分の数の弾を装弾可能です。
装填するとマグバンパー部分が飛び出すので、全体のシルエットが少しごつく感じるようになります。


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シンプルタクティカルの最適解

今回はWA2022年福袋モデルであるSTI HOST SS 4.0 サイレンサーモデルを紹介しました。
実は僕はこのモデルを購入する前は「1911はフルサイズ以外ありえない」とか思っていたのですが、いざ購入してみると意外とサイズ感が良いことに気が付きました。

特にサイレンサーやウエポンライトを一緒に装着することで全体のバランスが良くなって、さらにカッコ良くなるのでライトを持っている方は是非とも装着して鑑賞して頂けるとさらに楽しめると思います。
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