※ハンマーの加工は失敗すると、フルオートになったり、ハーフコックになったり、撃てなくなる場合があります。必ず安全を確保して動作確認を行ってください。
皆さんはウエスタンアームズのハンマーってどれも同じだと思っていませんか?
実は搭載されていた機種が発売された年と、機種によってトリガーのキレが大きく変わるのです。
そのため、手持ちのWAのガバメント系ガスガンのトリガーのキレを良くしたいと考えている方のために、選ぶべきハンマーの特徴と、自分が気に入った形のハンマーをトリガーのキレが良くなるように加工する方法を紹介します!
当サイトではあなたのWA1911・INFINITYシリーズを最高の相棒にするカスタムを行っております。
ハンマー周りの仕組みとは?
最初からトリガーのキレが良いハンマーを紹介したいのですが、ハンマー周りの仕組みを知らないと、わかりにくいと思うので、簡単に紹介します。
最初に、ハンマーはこのような構造になっています。
これは、ハンマーがコックされている状態の図です。
トリガーバーはトリガーを引いた際に、その力をシアーに伝えるものです。
そして、シアーはもとに戻ろうとするハンマーをひっかけて、コック状態を保つための部品です。
この状態からトリガーを引くとこうなります。
トリガーバーが後退して、噛みあっているシアーの引っ掛かっている部分が外れます。
そうすると、ハンマーにはもとに戻ろうとする力がかかっているので、ハンマーがおります。
これでハンマーがおり、ハンマーの左側に付いている黒い部品がマガジンバルブをたたいて発射されるのです。
そのため、トリガーのキレを良くするためには、シアーとハンマーがかみ合っている部分を加工すると良いのです。
トリガーのキレが良いハンマーとは?
これらのハンマーは全てWAの1911シリーズから取り外したハンマーなのですが、何か違うと感じる部分はありませんか?
色?、形?
まあ、それもそうなんですが、最も注目して欲しいのはこの部分です。
赤丸で囲んだ部分の出っ張りの長さです。いや、正確にはでっぱりの大きさは同じなのですが、凹みの大きさが違うのです。
右に側のハンマーは1.5mmに対して、左側のハンマーは0.7mmなのです。
そうこれは、シアーがハンマーに引っ掛かる部分の長さです。
そのため、ハンマーが落ちるまでのシアーの移動量が小さいので、シアーと直接連動しているトリガーバー(=トリガー)も動かす距離が減るのです。
実際に、爪が長い1.5mmのハンマーが付いているガスガンのトリガーは力を入れている時間が長く、シアーの爪の先を「ザザッ」と動く感触があるのに対して、爪が短い0.7mmのほうはトリガーは「スッ」と落ちる感覚がして全然違うのです。
皆さん!選ぶべきハンマーはこれですよ!
実はこの爪が短いハンマーはウエスタンアームズ公式でもスピードハンマーと呼ばれており、銀色のハンマーを搭載されたモデルのページを見て、「スピードハンマー」と書かれていたらトリガープルの感触が良いハンマーです。
もし、スピードハンマーが搭載されていなくても、ウエスタンアームズのm1911はどの機種もほとんど機構が同じなので、ハンマーだけでなくその他もろもろの部品が流用できます。
そのため、自分がストックしていたり、ヤフオクなどで購入したりしたハンマーをポン付けで簡単にトリガーのキレを良くできます。
他にもハンマーの種類は多く、SFA系の1911に搭載されているデルタハンマーや普通のm1911a1や70sなどに搭載されている穴が開いていないスパーハンマーなどがあります。
ちなみに、手持ちのデルタハンマーの爪を測定してみたら、1.4mmでした。
このように、ウエスタンアームズのハンマーはそれぞれ爪の部分の長さが変化するので、この後紹介する加工を行う自信がない場合は、ヤフオクでスピードハンマー単品を購入すると良いでしょう。
トリガーのキレを良くする加工方法とは?
ここまで、ウエスタンアームズにはスピードハンマーなるものがあり、それに交換するとトリガーのキレがアップすることを紹介しました。
しかし、中には「気に入った形状のハンマーのキレをアップしたい!」と考えている方もいるでしょう。
そのような場合は、そのハンマーを加工してキレをアップする方法が2つあります。
- ハンマーの爪を削る
- ハンマーの爪の所に金属片を接着する
それぞれの方法にはメリットとデメリットが存在します。
1つ目の爪を削る方法は必要な物はやすりとフレームを分解する道具だけなのですが、失敗して削りすぎた場合にリカバーが出来ないからです。
爪をやすりで削りすぎたらシアーの爪がハンマーの爪に引っ掛からず、フルオート1911が誕生します。おまけに、トリガーから指を離してもフルオートになるので、危険な状況になります。
つまり、ハンマーがゴミになっちゃう可能性があるということですね。
メリットは性能を性能を突き詰める際には0.01mmレベルでも調整できるので、加工に慣れている方には向いていると言います。
ちなみに、当サイトがカスタムしているWA1911のハンマーはやすりで削っているので、より高い性能を発揮できます。
2つ目の前に金属片を接着する方法は、真鍮板やそれを切断する道具も必要ですが、失敗したら剥がしてまた貼りなおすだけでリカバーができます。
そのかわり、真鍮板の厚さごとにか調整できないので、トリガーのキレを突き詰める場合には物足りないかもしれません。
以上がメリットとデメリットですが、加工に慣れていない方は再挑戦が可能である真鍮板を張り付ける方法をおすすめします。
その1:ハンマーを削る方法
ハンマーを削る方法はそのままで、爪の部分をやすりで削ると良いのです。
ただし、ハンマーは金属製なので、320番のやすりや金属やすりでも結構削る必要があります。
どこまで削ったら良いのかは、爪が0.7mm~0.6mm程度残すのが丁度良いです。それ以上削ったらシアーがハンマーの爪に引っ掛からなくなる場合があります。
ポイントとしては、削った面とハンマーのシアの先が触れる面が平行になるように削ることです。
また、トリガーを引いてもハーフコックで止まる場合がありますすが、その場合はハーフコックをある程度削ったら解消されます。
その2:金属片を接着する方法
次に金属片を接着する方法を紹介します。
とは言え、本当に金属片を接着するだけなので簡単に完成します。
0.3mmの真鍮板を張り付けた完成品がこちらです。
デルタハンマーの爪の幅は1.4mmなので、スピードハンマー並みのキレにしようと思ったら0.3mmの真鍮板を2層に重ねて接着すると良いですね。
前項で解説しましたが、あくまでデルタハンマーの場合なので、お手持ちのハンマーの幅を計測するには、ノギスが無いと厳しいですね。
ちなみに、ノギスはこれです。
これはamazonで2000円ちょいですが、このためだけに購入するのはなかなかハードルが高いですね、、、
ハンマーを加工し終わったら、本体に組み込んで動作確認を行います。
指でハンマーを起こしてトリガーを引くだけでなく、実際に弾を発射しましょう。
過去にスライドを付けずにカラ撃ちするだけならハンマーは落ちたのに、スライドを組み込んだらうまく動作しない時があったので、必ず動作確認は全て組み込んでから行いましょう。
それが成功したら完成するのもよし、さらに突き詰めるべく分解して調整するのもよしです。
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当サイトではWA1911、インフィニティシリーズのカスタムを行っています。今回紹介したハンマーのキレを良くする方法も、カスタム内容に含まれています。
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