こんな方に向けて書いています
- ヘビーウエイト樹脂の変色を防ぎたい方
ウエスタンアームズが現行で販売しているガスガンにはカーボンブラック・ヘビーウエイト樹脂(CBHW)が使用されています。
これは樹脂に金属粒子を混ぜることにより、ずっしりかつひんやりした質感と金属のような外観を実現しています。
これによって、フルメタルが許されていない日本において、樹脂ながら金属っぽさを表現することが出来ています。
しかし、プラスチックに金属が含まれているということは、金属の悪い部分が現われる可能性もあるのです。
今回はウエスタンアームズのカーボンブラックヘビーウエイト樹脂の変色と、それを防ぐための手入れ方法について解説していきます。
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ヘビーウエイト樹脂は変色することがある
結論から言いますと、金属粒子が含有されていることによって表面が変色することがあります。
これは金属が酸化するように、HW樹脂に含有されている金属が酸化して色が変化することが原因です。
しかし、全てのヘビーウエイト樹脂が使われている機種の表面が錆びる訳ではありません。
同じヘビーウエイト樹脂でも表面がコーティングされている物は金属粒子が空気に触れないので錆びる心配はありません。
具体的にはブラストショット仕上げや焼付塗装仕上げの物は変色する心配はありません。黒染めモデルはブラストショットや焼付塗装ほど強固ではありませんが、よっぽど悪い状態で保管しなければ変色を防げます。
では、どのような特徴を持っている機種の表面が錆びるのでしょうか?
HW樹脂が露出していると錆びる
それが、ヘビーウエイト樹脂が露出しているモデルです。
有名な物の例を挙げるとウエスタアームズのスネークマッチが挙げられます。
このモデルはスライドの側面が磨かれており、非常に美しい金属のような質感が再現されています。しかし、HW樹脂が露出しているので、素手で触った後にメンテナンスしないと簡単に変色します。
ちなみにフリマサイトには変色したスネークマッチは頻繁に出品されており、その中の一つがこれです。
ご覧の通り新品時点では銀色に輝いていた美しいスライドが黒っぽく変色しているではありませんか。
今回はスネークマッチを例に出しましたが、他にもコンバットエリートやKimber エクリプスカスタムなども同様に変色する可能性が高いです。
また、リアルスチールモデルやヴィンテージエディションでは角の部分が磨かれているモデルもあります。
この部分はヘビーウエイト樹脂がそのまま露出しているので、メンテナンスを怠ると黒く変色して周りの黒染め部分と同化してしまいます。
これらのように、ヘビーウエイト樹脂が露出している部分は手入れしないと、1年後ぐらいに変色する可能性が高いと言えるでしょう。
HW樹脂が露出している部分は錆びる可能性が高い
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グリップ部分の金属パーツにも注意
ウエスタンアームズのガスガンで変色する部分はヘビーウエイト樹脂の露出部分だけではありません。
金属製の部品で黒染めされている部分も同時にメンテナンスする必要があります。
先ほどスライドに黒染めされているモデルは変色リスクが少ないとしましたが、常に手が触れているグリップ部分に使われている黒染め金属パーツは別です。
また、スライドはブラストショットや焼付塗装でも、金属パーツは黒染めされていることがあるので油断は禁物です。
下の画像は同じ機種を2つ並べた状態ですが、左側は使用していないストック品であり、右側は普段使用しているものです。
この2を比較すると同じ機種なのにグリップセーフティーやその下のハウジングの色が異なっていることが分かります。左側は黒染め特有の深みがある黒光りがあるのに対して、左側は輝きが失われて少し白くなっているのが分かります。
右側の物も最初は左側の様に黒光りしていたのですが、1年ほど頻繁に使用している内に表面が錆びてしまいました。ちなみに写真では見えないサムセーフティーやハンマー、マグウェルなどのも同様に白く変色しています。
普段は観賞用でたまに撃つぐらいならメンテナンスをしていれば大丈夫だと思いますが、頻繁に撃つなら常に手が触れている金属パーツの錆は覚悟しておく必要があります。
スライドだけではなく、金属部品のお手入れも必要
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HW樹脂や金属パーツのお手入れ方法
最後にHW樹脂スライドの変色と金属パーツの錆を防止するためのお手入れ方法を解説していきます。
とはいっても非常にシンプルであり、「触った部分にシリコンスプレーを吹き付けて全体に伸ばす」ことです。
これはヘビーウエイト樹脂の磨かれた部分が直接空気に触れないように油膜を作ることが目的です。
とはいえ、この方法では変色を防止できますがスライドを素手で触っている時点で変色リスクは残っています。
「変色するリスクを極限まで抑えたい」という方の場合はビニール手袋をはめて触ることをオススメします。
面倒ではありますが、観賞用で購入してたまに動かす程度ならビニール手袋をした方が変色リスクを限りなく抑えられます。
ちなみに、当サイトではお客様のWA1911・INFINITYシリーズを預かって”フルカスタム”をするサービスを提供していますが、変色しないようにビニール手袋を装着して触っています。
まとめると、変色リスクがある部分を触った場合はメンテナンススプレーで油膜を作るか、そもそも素手で触らないことが有効です。
樹脂や金属の表面に油膜を残すイメージでメンテナンスする
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メンテナンスで美しい外観を保てる
今回はウエスタンアームズのヘビーウエイト樹脂を美しい外見に保つためのお手入れ方法を解説してきました。
ヘビーウエイト樹脂は金属粒子が入っているため、空気と直接触れると錆びて変色を起こします。
そして、美しい外見を保つためには黒染めの金属パーツにも注意する必要があることも覚えておく必要があります。
ウエスタンアームズのガスガンは美しい外見が魅力の一つなので、その輝きをいつまでも持続しておくためにメンテナンスは重要です。
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