※ホップアップ調節はかなりシビアで、分解と組み立て&試射を繰り返す必要があります。そのため、この方法を行って失敗しても当サイトは責任をおいません。自己責任で取り組んでください。
ウエスタンアームズの現行バージョンであるSCW3は固定ホップで、ホップアップ調整ができない仕様です。そのため、「出荷時の状態だと弾が上に逸れて当たらない」という場合があります。
SCW2の可変ホップはクソで当たらなかったから固定ホップにするのは良いんですが、それならせめて出荷時の状態で当たるようにしとけよ!って感じなんですけどね。
SCW2については当サイトで解説していますので、気になる方はご覧ください。
▼SCW2とSCW3の違いを写真をたくさん使用して解説しています▼
ウエスタンアームズのscw3とscw2って何が違う?画像たっぷりで解説します!【WA】
WAを擁護するようなことを言うと、最近の製品ではホップアップが適正になっている個体が多いです。たまにはずれ固体がありますけど。
とは言え、今の製品が多少ましになっているからといって、すでにホップアップが適正でない物は変化しません。
実際に僕もWA製のGSRをサバゲーに持って行った際にも、少し下を狙う必要がありました。
しかし、ホップアップの調整が出来たらそんなことは考えなくても良いし、命中精度は良いので狙った場所に飛ばすことも可能です!
今回の記事では、2つのホップアップ調整方法を紹介します。それぞれのメリットやデメリットがあるので、より自分に合っている方法を選んでいただけると思います。
また、今回の方法はWA1911シリーズだけでなく、SCW3のインフィニティシリーズでも使用できます。(チャンバー周りの形状が同じであるため)
当サイトではあなたのWA1911・INFINITYシリーズを最高の相棒にするカスタムを行っております。
ホップアップ調整に必要な基礎知識
ホップアップの調整にはいくつかの知っておく必要がある知識があります。
分解&組み立て
最初にこの方法はスライド側を何度も分解と組み立てをする必要があります。
分解と組み立てをそれぞれめちゃくちゃ詳しく紹介しているので、わからない方はぜひご覧ください!
分解パート→ウエスタンアームズのガバメント・m1911(scw3)を分解します!もうこのサイトしか見なくても良いというレベルで詳しく解説!
組み立てパート→ウエスタンアームズの1911・ガバメントのフレームとスライドを組み立て!ポイントと注意点も一緒に最高にわかりやすく紹介します!【WA】
ホップアップの慣らし
他のサイトや公式でも言われていませんが、毎回使用する前に20から30発程度射撃しないとホップアップが安定しないということです。
具体的には、ホップアップが安定するまでは本来よりもホップアップが弱くなって、安定している弾道よりも弾が下に落ちるのが速い状態になります。つまり、いつもなら飛ぶはずなのに、それより手前で地面に落ちるんですよね。
もちろん、この現象は実験を行ったすべての固体で起こったので、1つの固体の状況で判断したわけではありません。おそらくあなたのWA1911でも発生している現象でしょう。
そして、純正状態では一旦安定状態になったら1発も撃たずに大体8時間ほど経過すると、ホップが下に落ち始めます。どうやら24時間経つと完全にもとに戻るようなので、命中精度が求められる場合は20発程度の慣らしをする必要があります。
ここまでWA1911のホップアップの特性について説明しましたが、ホップアップが適性かどうかは、ホップアップが安定した状態で確認すると良いでしょう。
また、調整するために分解すると、時間が経過していない場合でも、ホップアップの効きが悪くなるので再度安定するまで慣らしを行う必要があります。
結論:ホップアップの具合を見る際には、ホップが安定するまで慣らし撃ちをする!
0.25gを使用することが前提
WAは0.25gを使用する際に丁度良くなるようにホップアップが設定されています。
この記事に記載してある方法で0.2g仕様にできなくはないですが、玉ポロが発生する可能性があるので推奨しません。
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その1:チャンバーアセンブリー移植
1つ目の方法は他のホップアップがあっている個体のチャンバー一式をそのまま移植することです。当サイト的にはこの方法を推奨しており、当サイトが制作するカスタムガンはこの方法で調整しています。
この方法をおすすめする理由は作業自体は分解してくみ上げるだけなので簡単にできること。ホップアップのかかり具合が一定であることが挙げられます。
ただし、デメリットは自宅に他のホップアップがあっているSCW3のガバメントがあることが条件になります。SCW3であればWA1911シリーズだけではなく、インフィニティシリーズも内部パーツは同じですので、そちらをドナーに選ぶと良いです。注意点はSCW2やバレルの長さが違うモデルは使用できません。
まあ、WA1911の沼にはまるとコレクションが10挺、20挺と増えていく場合もあるようですが、そのような沼にはまっている方にはドナーにするWA1911候補はいっぱいあると思います。特に最近のモデルはほとんどの固体がホップアップが0.25gで適正になっおり、全てのコレクションを前線に投入するわけでは無いと思いますので、沼にはまっている方には意外と有効な方法です。
準備物
- 移植先のWA1911 or インフィニティ
- 移植元(ドナー)のWA1911 or インフィニティ
- プラスドライバー
- ピンセット(必要ない場合もある)
- ピンポンチ(細くて強度があるもので代用可能)
- ガスガン用ガス
- bb弾
- 試射できる環境
- ねじロック(必須ではない)
調整方法
方法とは言っても、移植元のチャンバー周りと移植先のチャンバー周りをそのまま入れ替えるだけです。
移植先と移植元のガスガンを上の画像の部分まで分解して、入れ替えます。
分解&組み立ての方法はもう一度リンクを貼っておきます。
分解パート→ウエスタンアームズのガバメント・m1911(scw3)を分解します!もうこのサイトしか見なくても良いというレベルで詳しく解説!
組み立てパート→ウエスタンアームズの1911・ガバメントのフレームとスライドを組み立て!ポイントと注意点も一緒に最高にわかりやすく紹介します!【WA】
準備物に記載しているねじロックはアウターバレルが緩みやすいので、その部分に塗ると効果的です。特にサイレンサーが装着できるモデルでは、サイレンサーを外すときに一緒にインナーバレルも外れてしまう現象があるのでねじロック推奨です。
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その2:ホップパッキンに付いている金属リングを加工する方法
2つ目の方法はホップパッキンには締め付けるように金属リングが装着されていますが、これを加工することでホップアップを調整する方法です。
この方法はの良い点は1つ目のように他のホップアップがあっているWA1911シリーズといった他の固体が必要なくなって、1挺しか持っていない方にも使用できることです。
しかし、デメリットが結構大きいのです。
1つ目は加工が大変で、失敗する可能性があることです。2つ目はホップアップのかかり具合のばらつきが増える場合があることです。3つ目は最初のほうに紹介した、ホップアップが安定するまでする慣らし射撃に必要な射撃回数が30発程度と少し増え、1発も撃たない時間が3時間続けば元の慣らす前の状態に戻ってしまいます。
3つ目は些細なことに聞こえるかもしれませんが、サバイバルゲームでサイドアームとして使用する場合は、そこまで射撃の機会はありません。そのような状況でいざ撃ってみたらホップアップが全然かからずに、慣らしのためにワンマガジン消費する、、、ということになりかねません。
このように、加工が難しく、弾道が不安的になりやすいのであまりお勧めはしていません。
そしてもしこの方法を使用する場合は、ホップアップ調整をする際には、調整毎に慣らし射撃をしてホップアップが安定している状態を基準に調整を行ってください。
準備物
最初に準備物です。
- セロハンテープ
- カッター
- プラスドライバー
- リューター
- ピンセット
- ピンポンチ(細くて強度があるもので代用可能)
- カッターマット(あると便利)
- ガスガン用ガス
- bb弾
- 試射できる環境
リューターと試射できる環境以外はどの家庭でもあるもので、リューターも3000円ぐらいでビットも一緒に購入できます。
工作する方は1つあるととても便利なので、ぜひ購入してみてはどうでしょうか?
試射できる環境についてはできれば30mぐらいあるのが理想ですが、無い場合はシューティングレンジで調整するしかなさそうですね、、、
僕は田舎で庭が広大なので30mは余裕です(笑)田舎の良いところですね。不便だけど。
調整する方法
それでは、ホップアップの調整方法に入っていきます。
今回ホップアップ調節するのはローデッドMCオペレーターです。
ホップアップは0.25gを使用したら上に飛んでいき、0.2gを使用したらはるか天の彼方に飛んでいきます(笑)
今回は0.25gでホップが適正となるように調整します。
最初にサクッとチャンバーまで分解しちゃいましょう。
ここまで分解するのにプラスドライバーとピンセット、ピンポンチが必要です。
ピンポンチはチャンバーカバーを取り外すのに必要ですが、細くて強度があるものなら大丈夫です。
詳しくは分解&組み立てをご覧ください!
分解パート→ウエスタンアームズのガバメント・m1911(scw3)を分解します!もうこのサイトしか見なくても良いというレベルで詳しく解説!
組み立てパート→ウエスタンアームズの1911・ガバメントのフレームとスライドを組み立て!ポイントと注意点も一緒に最高にわかりやすく紹介します!【WA】
チャンバーを分解出来たら、インナーバレル一式を取り出します。
これを更にパッキンと金属リングを取り外します。
今回加工するのはこの金属製のパッキンを締め付けているリングです。
ちなみにですが、このリングの厚さはホップの効き具合に関わらず全て同じなので、純正状態でかかっているホップアップの強さはチャンバー(黒い部品)、ホップパッキン、インナーバレルの相性でホップの効き具合が決まっています。
他は使わないのでパッキンはインナーバレルにはめておきましょう。
インナーバレルへはめる方法は、インナーバレルの溝とパッキンの出っ張りの位置関係を覚えておくと良いでしょう。
細かい調整はインナーバレルをチャンバーにはめる際に行うので、今は適当で良いです。
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ホップアップを弱くする方法
ホップアップを弱くする方法自体は簡単で、金属リングの内側の上半分を削ることです。
ここで、リューターが必要です。
リューターを使用することで、ある程度は均一に削れ、加工スピードも速いからです。
使用するビットによりますが、リューターで3なでくらいしたらホップが変化するので、かなりシビアな作業です。
使用するビットは研削と研磨用がありましたが、研磨用で十分でした。
削りすぎたらリカバリをする方法はありますが面倒なので、少し削ったら試射を繰り返すのがおすすめです。
削るのは上半分ですよ!下半分は削っても意味ないです。
これがリューターで削った後です。少し色が輝いているのが分かると思います。
後はひたすら金属リングを削る→組み立て→試射→分解→金属リングを削る(ryを根気よく繰り返してください。
ホップアップを強くする方法
次にホップアップを強くする方法を紹介します。
もともと鬼ホップなのでやる方はほぼいないと思いますが、先ほど紹介した金属リングを削りすぎてリカバリをする場合や、ホップ基準を0.2g→0.25gにする場合に使うと良いと思います。
ホップアップを強くする方法は先ほどの金属リングの上側に小さく切ったセロハンテープを張り付けていきます。
最初にカッターマットにセロハンテープを軽く貼ります。
見にくいですが、カッターマットにセロハンテープが貼り付けられています。
このセロハンテープを金属リングの幅に合わせて、切り取ります。
切り取ったセロハンテープを金属リングの上半分に貼り付けます。
このように、貼り付けます。
見えにくいですが、セロハンテープを張り付けた後です。
しっかりと貼り付けられたら、そのままチャンバーに組みつけます。
さらにホップアップを強くしたい場合は、さらに上からセロハンテープを貼り付けます。
しかし、この方法の欠点としては大まかにしか調整ができないので、少しホップを強めにした後に、先ほど紹介したホップを弱くする方法を併用したら、ホップアップを丁度良い強さに設定できます。
これらの、ホップアップを強くする方法と弱くする方法を利用して、ホップアップを調整しましょう!
あなたのWA1911を最高の相棒に仕上げます!
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ウエスタンアームズの魅力であるリコイルがさらに強くなり、トリガー軽量化や命中精度向上の効果があります。
実際、3人に1人にリピートして頂けていますし、さらに3回以上リピートして頂いたお客様もいらっしゃいますので、効果は十分に感じて頂けると思います。
もし、あなたがWA1911・INFINITYシリーズを最初に撃った時に「リコイルが凄い!」と感動した方は、あの時の感動をもう一度体験できるので是非ともご覧ください。